太平洋戦争中、大阪・天王寺動物園で起こった出来事をもとにしたお話。猛獣の処分が発表され、子どもたちをはじめいろいろな人々から動物園に手紙が寄せられた。次々と倒れていく猛獣たちの中で、ヒョウとその飼育係がたどる運命は・・。
処分が決まったヒョウとその飼育係の悲しい別れの物語、命の大切さと戦争の非情さを感じさせる一冊です。
天王寺動物園のレクチャールーム内に置いてあったのを親子で読みました。
今、自分たちが楽しく動物を見ているこの場合で、こんな悲惨な事があったのかと、目頭が熱くなりました。
子供達の想い、飼育員さんの気持ち、きっと多くの事を悟って死んで行ったであろう動物達を思うと苦しくてなりません。戦争というものの恐ろしさを感じる一冊でした。 (lunaさん 30代・ママ 男の子8歳)
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