「絵本の中を自由奔放に動き回る」 そんな言葉がぴったりくるのがこの絵本の主人公、ピンクのねこピーちゃん。 ピーちゃんは、わくわくすることが大好きなのです。さて、どんな一日になるのでしょう。 今日の予定は・・・ない!?ということは。「なにをしてもいいっていうこと???」 大好きないぬのペッパーと張り切ってお出かけします。 ♪わくわくって どんなあじ ピチン!パチン!レモンスカッシュ! お気楽、前向き、マイペース。いつのまにか読者もわくわくモードに巻き込まれていきます。 どこまでも明るくポップな感覚は、絵だけでなく、ストーリー、そして言葉の端々にまで表れています。 こちらは読んでいるだけでいいようです。それだけで、気分が良くなってきます。 作者のスミカワさんに頂いたコメントを読んでいると、こんなキャラクターが誕生したのも 必然的だったのかとも思えてきて・・・「天真爛漫」ってこういう事をいうのかな。 本作は作者のデビュー作。こんな明るい絵本をどんどん生み出していって欲しいですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
★作者のスミカワテルコさんにコメントを頂きました!
ねこのピーちゃんというキャラクターは、わたしが専門学校時代に、実家で飼っていたクロネコのプーちゃんをモデルにして描いたらくがきから生まれました。プー(Pooh)という名前の頭文字をとってピーちゃんという名前にしたのです。初めて描いたその瞬間から、とにかくよく動くキャラクターで、じっとしていません。私が課題の下描きをしていたり、らくがきをしている時でも、ピーちゃんは気が向いたときにやってきて、スケッチ帳の上を自由きままに散策。好きなだけ遊んでいくのです。当時は鉛筆で描くことが多く、色を塗る場合は、黄色く塗ったりもしていましたが、特定の色をもつキャラクターではありませんでした。 それから数年後、家の近所を歩いていたときに、突然ひとつのフレーズが、わたしの頭をよぎります。 「うちのねこは ぜんしんピンク、あらっても ピンク・・・・・・」 ねこがピンクだなんて、おもしろいなぁ、と思い、ピンクのねこはどんなねこだろうと想像した時に、私の頭のかたすみからヒョッコリ、ねこのピーちゃんが陽気に顔を出してくれたのです。 「アレ?ピーちゃん、ピンクいろに なってみたい?」私がきくと、ピーちゃんは、なんだかうれしそう、からだをモジモジさせながら、小さくうなずきました。こうして晴れて、ピンクのねこのピーちゃんが誕生したのです。 「ピーちゃんのわくわくないちにち」をつくるにあたって、わたしが一番に心がけたことは、ピーちゃんというキャラクターのもつ自由さ、天真爛漫さ、好奇心旺盛さといった、本来の素質を、できる限りそのままの状態で表現し通すということです。ストーリーの中でも、わたしが、ちから技でピーちゃんを動かしてしまわないよう、つねに心がけたつもりです。 いま、ピンクのねこのピーちゃんは、わたしのスケッチ帳や、机の上から、絵本というとても居心地のよい空間にまで動きだしました。やっぱり、じっとはしていられないようです。この絵本はよんでくださった方に、すこしでもピーちゃんのわくわくが伝染してくれたら、これ以上にうれしいことはありません。
スミカワ テルコ 続きを読む
ピンクのネコのピーちゃんはわくわくすることが大好き! そんなピーちゃんもびっくりするくらいの大きなたまごが、 なかよしのペッパーとピーちゃんの前にあらわれて・・・ たまごの中身は一体何かな!? ピーちゃんと一緒に歌いだしたくなるような楽しい絵本です。
なんかね〜、いいですよコレ。
だって、ピーちゃんはとってもポジティブ☆
何もすることがない=何をしてもいい!=何でもできる!!
そんな風に考えるんです。
絵もカラフルで、ピーちゃんにピッタリ☆
読んでるとなんだか元気がわいてくる本です! (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子4歳)
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