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絵本を卒業して読み物の世界に1歩踏み出す大切な時期の子ども達に、読書の楽しさを伝えたい。 そんな思いを込めた幼年童話の新シリーズ「すきすきレインボー」。 当代一流の執筆者と画家による、楽しくバラエティに富んだ良質のお話を届けます。
パパが聞かせてくれるすてきなファンタジー。
ぼくのパパ、ずーっと前は、サッカー好きな男の子のスニーカーだったんだって!? 読む楽しさがあふれる、ユーモアたっぷりのお話。
絵本雑誌の「おひさま」で掲載されているシリーズを纏めた絵本だと思う。僕は「おひさま」で数話しか読んだことないがどれも最高のファンタジー。そのなかでも、パパチョッキンというお話が一番好き。パパが息子に、以前、ハサミだったころの話を語る。他にもパパブランコ、パパカーとかあって、どれも短いけど展開も結末にも意外性があって楽しい。
パパチョッキンの話だけ書かせてもらうと、パパが以前ハサミだったとき、パパチョッキンという名前だったんだけど、ある日その家の人がみんな出かけてしまって、寂しくなったパパチョッキンが近くにある紙を切ってほんといろんなものを作って、あとでのりやホッチキスと協力してすごい紙細工の作品に仕上げる。帰ってきたときその家の子どもがそれをみて大喜びするんだけどママは不思議そう。その家のパパだけ、パパチョッキンたちがやったって気づいていて、こっそりパパチョッキンたちにウィンクするんだ。
パパが主役だからかもだけど、こちらまでほんとうに楽しい気持ちにさせてくれるお話し。 (しゅうけんパパさん 40代・パパ 男の子5歳)
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