表紙の、大きな桜の木のイラストがとても印象的な絵本でした。
少し昔のこと、ある山間に住む男の子・ミーノが、お父さんと町へ買い物に行く話です。
昔ですから、今のように車はなく、大きな買い物には荷車が必要でした。
村の祭りで使うお酒をかい出しに行く大役を、ミーノはとても喜びます。
しかし、現実は厳しい。
お酒を買って、村へ帰る帰り道、上り坂で、へばりそうになるミーノを励ましてくれたのが、大きな桜の木でした。
「がんばれよ」桜の木がそういってくれている気がして、ミーノは最後まで頑張って、お父さんを手伝うことが出来ました。
ゆったりのんびりした優しい絵本でした。
人は、時に植物や動物の「声」にとても癒されますね。 (てんぐざるさん 30代・ママ 8歳、3歳)
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