映画『いま、会いにゆきます』の劇中絵本 映画の中で、幼い佑司が肌身離さず持っている絵本。優しい感性を持つ二人の作家により作り出された世界が、読む者の心に大切な何かを伝えるみずみずしい輝きに満ちた1冊。
全国東宝系ロードショー「いま、会いにゆきます」から産まれた絵本です。
「わたしの心をあたためたのは、あなたの小さな手のひらでした。」
がキャッチコピーの絵本です。
実は私、映画は見ていません。
昨年末に彼が亡くなり、その少し前におなかに宿った命も亡くしてしまった私には「死」をテーマにしたものをみるのは、まだまだ辛いからです。
でも、小説は読んだんですよ。
このお話の中の言葉、ひとつひとつが、自分に語りかけてくるように優しく響いてきて、今まで我慢していた気持ちを一つ一つほぐしてくれるようで、涙が出てしまった絵本です。
「ほんとうに大事なもの」
それは一人一人違うかもしれないけれど、それがないと、なんだか満たされなくて心の奥がポカッと空いてしまったかのような、そんなものを探すきっかけになるような、そんな素敵な絵本でした。映画を知らなくても、小説だけでも、何も知らなくても、この絵本の訴える力はすばらしい物があると思います。 (*愛也花*さん 20代・せんせい )
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