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表題作を初め、心を打つ名作の数々を残してわずか30歳で世を去った新美南吉。ほかに「おじいさんのランプ」「花のき村の盗人たち」「いぼ」「てぶくろを買いに」など12編。〔解説・鳥越信〕
新美南吉のおはなしは子どもにストレートに届くと思いました。
人間の悪を包み隠さず描かれていて、世の中の本質を子どもたちは理解できると思いました。
「屁」というおはなしは、子どもが自分の狡さに自己嫌悪を感じながらも、人が生きていくには必要なことだと悟ります。
実際、きれいごとだけでは生きていけないのです。
「おじいさんのランプ」では新旧がテーマになってして、どんなにしがみついていたいことでも、
世の中の流れに逆らうわけには行かないんだと子どもたちにも分かりやすいです。
他にも善悪をはっきりと描かれたものがあります。
分かりやすいテーマなので、子どもたちにぜひ読んでもらいたいです。
表現の美しさも楽しんでもらいたいです。挿絵が無くても情景が浮かんでくると思います。 (おるがんさん 40代・ママ )
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