雪の降るクリスマスの夜、家のない老人が一匹の白い犬と出会います。老人が犬に優しくしてあげると、犬は自分が魔法使いであることを告げ、親切にしてもらったお礼に願いごとをひとつかなえてあげようと話します。
この状況で自分なら何を願うか。こんなに寒い夜なのですから、普通なら「家」と答えたい。お金でもいい。でも、老人の願いは違いました。息子は「どうして家って言わなかったの?」と一言。
フランス人歌手ドミニク・マルシャンが作ったこの歌物語は、実在の人物をモデルに作られたそうです。人生を知り尽くした人なら、この老人のような生き方を選ぶのでしょう。大人向けの絵本かも知れません。すでに故人ですが、マルシャンの歌は絶対聞いてみたいなと思いました。