配り残してしまった贈り物を届けに、おじいさんサンタがその少年の家まで歩いて旅をするお話。おじいさんサンタの味わいある表情、繰り返しの多い文章、ハービー・スラムヘンバーガー、ロリー・ポリー山という名称などなど、息子にとって魅力を感じる要因はいくつかあるようですが、かなり長いお話にもかかわらず、よくリクエストされる一冊です。イラストは、バーニンガムの大胆な構図の取り方が大判絵本ゆえ、さらに効果的に生かされていると思います。帰りの旅は馬に乗ったり、スクーターに乗ったり、そりに乗ったり、気球に乗ったり…、厳しい旅の終わりを楽しく終えるおじいさんサンタの姿に息子もホッとするよう。たくさんの人たちからプレゼントをもらうクリスマスに、ハービーのことを思い出してくれるといいなと思いました。