「おにいちゃんが病気になったその日から」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

兄弟が重い病気になった時、それを受け入れる兄弟の気持ちはいかばかりでしょう。
病気の兄弟を思いやる気持ちと、病気の兄弟にかかりきりの親に対する妬み、自分の孤独感、複雑なものが有ることを痛いほど感じました。
そして、妬みを持った自分を攻め続ける自分もいるのですね。
著者の実体験から書かれたこの作品は、著者のガラスのようなナイーブさを正面からとらえています。
この苦しさを家族で共有できると良かったですね。

病気になった本人ではなく、その兄弟の気持ちを作者が自分の体験を含めて、書き上げたお話です
病気といっても、長期の入院を強いられる大病を意味しています
親としたら、わが子の重病は自分が変わりたいと真剣に思うほどつらいことで、まさか兄弟の心の寂しさまで気を回す余裕があるのかどうか・・・
実際に我が家も弟が幼い頃何度か入院し、そのたびに付き添いで病院に泊ると２歳上の兄の食欲が激減しました
今でも時々その時の影響かな・・と思うこともあります
作者の後書きは私に反省を促すものでありまた、激励でもありました
心に残る一冊です