とても優しい絵本でした。ただ、前作のインパクトにくらべると、ちょっと内容的に物足りなかったです。
お話は、クレヨンのくろくんが、クレヨンケースからお散歩に出て、出会った不思議な友達(実はねんどくん)に出会うお話です。
前作同様、他のクレヨン達は、仲間がいないと何もできないというか、調子のいい時にだけ口を挟むようなキャラクター達で、くろくんと新幹線の姿になっていたねんどくんがぶつかったことで、みんな自分は悪くないと、喧嘩になってしまうのです。
作者が描きたかったのはここだと思うのですが、ねんどくんの「けんかはやめてくれよ」の一言であまりにも何事もなかったように「ごめんなさい」と謝って、話は楽しいことに移ってしまうんです。
ホントにこれだけでいいの?これで仲直りしたの?
内容的に盛り上がるシーンだけに、何となく物足りない気がしたのは、私だけでしょうか?