「きょうのそらはどんなそら」 １０歳のお子さんに読んだ みんなの声

猫の散歩を通して、早朝から夜まで色んな空が描かれています。
かわいらしくてザックリした絵ですが、空気の匂いを感じられる絵本です。
のんびりした展開ですが雨雲のシーンには心寂しさを覚えました。
子供の時に感じた雰囲気をそのまま絵本にした様な感じです。
年少から小学校低学年まで対応出来る絵本です。

以下は、小学校４年生に学校ボランティアで読み聞かせした感想です。

２冊のうちの導入に使いました。
あえて、子猫らしい口調で淡々と読みました。
猫目線と子供目線が被ればいいな、とゆっくり丁寧に読み聞かせると、みんな静かに聞いてくれました。（普段は元気なクラスですが…笑）
絵も大きく描かれているので、遠くからでも見やすかったみたいです。
言葉と絵からいっぱい吸収しようとする子供達の気持ちが伝わってきます。
雨が降るシーンでチラッと子供達の目を見ると、引き込まれているのが分かりました。
最後の「明日の空はどんな空？」という台詞の後は、余韻のせいか教室中がシーンとしていました。

幼稚園等で読むと反応が違ってくると思います。
小学校１年生（前期）ぐらいまでならメインで十分通用しそうですが、導入として使うなら小学校中学年ぐらいまで対応出来そうだなと感じました。
子供達の集中力を引き出したい時にオススメです。

　ある日、車の運転中に、あまりに夕焼けがきれいだったので、わざわざ車を止めて、ながめたことがあります。けれど私が子どものころは、意識して空を見上げることなんてありませんでした。
　ふだんは、意識して空を見あげることって、あまりないですね。
　
　ネコ目線から見上げる空が、新鮮な感じがしました。
　流れる雲や、たそがれの空を、子どもといっしょに楽しみたいなと思いました。

　「今日の空は、どんなだろう」と上を見上げると、なにか気持ちも変わってくるようです。子どもはもちろん、ちょっと疲れている大人にもおススメの絵本だと思います。

ふくださんにはめずらしく油絵風です。
油絵なので、まったりした感じの風景と
ねこの目線から発せられる言葉がうまくマッチしています。
ねこにナビゲートされるように、
空を見上げ、雲を感じ、生き物にふれ、
自然の美しさ、鼓動を感じる事ができます。
ゆったりとした時間が流れている気がしました。
娘は「空が近い。雲がすぐそこにある！」と
雲とねことの距離に驚いていました。