ジョアンナ・コールとブルース・ディーギンのコンビの「フリズル先生のマジック・スクールバス」シリーズ。
自分たちが日ごろ飲んでいる水はどうしてできるのだろう。
極めて科学的でまじめな話なのですが、フリズル先生と一緒の社会見学はなんとも楽しいのです。
スクールバスに乗ったと思ったら、バスは空に舞い上がり、生徒も先生も水に変わります。
雨と一緒に地上に降りて、次は浄水場経由で、先生生徒のたどり着いたのが、なんと水道水になって女子トイレの蛇口。
それまでの過程が、考えるとかなりの情報量で、語られているのですが、決して難しくも退屈さもありません。
先生のワンピースの柄や靴のデコレーションの変化も楽しい構成。
この絵本の最後に、絵の悪ふざけの種明かしが、まじめに解説されているのですが、これはただものではありません。
梅雨時、夏場にとてもマッチした、様々に楽しい教育的アミューズメント絵本です。