小学1年生のころ、この絵本を学校の図書室で見つけ、借りてかえりました。
でも、途中まで読んで怖くなり、最後まで読めませんでした。
ゾウが殺されるのが怖かったのではなく、追い込まれた人たちはこんなに怖い決断をしてしまうものなんだと、幼心に感じ、気持ちが悪くなったのを覚えています。
戦争は、人の心を追い詰めます。追い詰められた人間は、普段は考えもつかないような恐ろしい決断を簡単にしてしまうのです。
大人になって読み返して、本当にすばらしい本だと思いました。
すばらしいからこそ、幼い頃には恐ろしさをひときわ感じたのだと思います。