ぜんまい仕掛けのおもちゃのくま・ビーディーくん。
最初、息子には「ぜんまい仕掛け」がよく分からなったみたい。
今の人形は皆、電池だものね。
かぎをつけてねじを巻く場面で、少し説明を足したら、納得していました。
勇敢な熊は洞穴に住む知って、家をでたビーディーくん。
「足りない何か」を取りに家に帰っては、洞穴に戻る場面は、
とりあえず動いちゃう息子みたいで可笑しかったです。
最後にたどり着いた「何か」の答え。
抱き合う2人の絵から
大切だと思う人に、大切だと思ってもらえる幸せに、胸がキューンとしました。
「てとまえあし、まえあしとてを しっかりつないで」うちへ帰る2人、もうずっと一緒だね。
版画みたいな白黒の絵が、白い雪の世界や洞穴の暗闇にぴったり。
ビーディーくんの雪についた足跡がどんどん増えていく様子も、
可愛らしく描かれれています。
モノクロの絵って、地味というか、怖い印象があったけれど
この絵本では、手作り感のある版画の暖かさがイマジネーションを広げてくれ、
むしろ色は要らないなぁと思いました。
ちなみにBeadyって「ビーズのような・小さくて丸く輝く」って意味だそう。
つぶらな瞳の「くまのビーディーくん」、
「くまのコールテンくん」同様、心暖まる名作だと思います。
幼稚園前後のお子さんにおすすめです。