山のふもとのちいさな町に
いつも満員の歯医者さんがいました。
歯医者さんは遠く離れたお母さんに
手紙を書くように言われてますが、
どうも苦手でうまくかけません。
ある時リスの歯を治したことがきっかけで
患者を紹介するような手紙を書くようになりました。
こんなものでもお母さんは様子がわかって
嬉しいだろうなと思います。
お母さんも木の実がたっぷり入った
クッキーや、干した果物を送ってくれました。
毎日投函しているポストは
そんな様子をずっと見ていてくれたんでしょうね。
このポストのおかげで
歯医者さんは懐かしい思い出を振り返り
温かい気持ちになれました。
なくてはならない存在になりました。