孫とおじいさんが向かい合う座席で弁当を食べる様子の表紙からは、子どもは「でんしゃ」という題名を見ても、電車内を描いた絵だとは思わなかったようで、ページを開いて「ガッタン ゴットン」、電車の特徴的な窓が描かれていることに気が付き、しゃしょうさんが「ございますで ございます」と登場し、鉄橋が現れ、トンネルをぬけて、と、徐々に電車に乗っている気分になったようです。子どもが描く人間の顔が体より大きいことからして、この絵本の絵は、子ども目線で見た世界に近いのかもしれません。物語を理解するのは先になりそうですが、絵だけでも子どもは楽しいようなので、小さい子どもにもすすめます。