『TILLIE AND THE WALL』が原題。
レオ・レオニさんらしい寓話でしょうか。
ねずみたちは、高くそびえる壁を当たり前と思い、気にせず過ごしていましたが、
ティリーだけが壁の向こう側のことを考えていたのですね。
向こう側を見ようと、友だちといろいろするも失敗。
でも、ミミズの行動でひらめくのですから、アンテナを張っていると、解決策が見えてくるようですね。
そして、向こう側は、意外にも普通の同じねずみたち。
この感覚こそ、大きな気づきのようにも思います。
向こう側での大歓迎の際のおいわいの石。
まえにどこがでみたことあるね?
という問いが意味深です。
ティリーの想像の世界でしょうか?
この時の色彩が、石の色と相まって、語ってくれているような。
ティリーが女性キャラクターのようで、その存在感も嬉しいです。
小学生くらいから大人まで、いろいろ感じさせてくれると思います。