ハッチンスの絵本らしく、思わずくすっと笑ってしまうお話で、彼女のデビュー作「ロージーのおさんぽ」 とも共通するユーモアがあります。
娘は、最初に現われた“泥棒ねずみ”にすぐに気がつき、「あ〜、ラズベリー食べちゃうよ!」と慌てていましたが、最後の最後までおとぼけな3羽ののん気加減には、こちらのペースまで崩されそうなくらい、単純に笑えました。
「悪党三人組」も(ちょっとお弁当をいただいてしまうだけなのですが・・・)、きつねやいたちなどでなく、ねずみ、りす、うさぎ、という普段は狙われる側の、かわいらしいメンバーで、そこがまた可笑しいところでもありました。娘は、この3匹の懲りない面々が、再びかごの中へと忍び込む場面で、「こらっ!」と、げんこつで小突いていました!