ジョン・バーニンガムが作ですが、絵がヘレン・オクセンバリーなんですね。
子ども心をよくご存知な作家さん二人。
子どもって塀やブロックなどの少し高いところを歩くのが好きな時期がありますけれど、
雪の中をおかあさんに手を持ってもらって狭いへりを歩いている男の子の場面を見て「ああこんなことする」と思いました。
子どもにとって赤ちゃんがやってくる気持ちって、未知との遭遇みたいな気持ちではないかと読み終わって感じました。
赤ちゃんが大きくなったら何になるかしらとあれこれと想像する場面に息子が笑っていました。
最初は戸惑いだけれど、時間の経過を経て喜びにかわっていく心の成長が丁寧に描かれた絵本だと思います。
全体を通して、男の子を見守るおかあさんの優しいまなざしを感じました。
上の子の気持ちを描いた絵本としてこれから定番になりそうです。