この絵本の中では人間界の縮図が巧く表現されていると思います。
大抵、人と人との諍いなんて“取るに足らないこと”
そんなちょっとしたことから大勢の人を巻き込んで
犠牲者を出してしまう。
そういうつまらないことを何度も繰り返してきた。
散々闘いまくり悲惨なことになってしまった後で
チェスで勝敗を決める両王様。
なんてヒドイ!!どうして最初からそうしなかったの?
と拍子抜けして 怒りまで湧いてきました。
でもこういうところが人間の愚かさなんでしょうね、情けないことながら・・・
この絵本の中で戦争は愚かなことだと兵士たちに気づかせるのは
なんと子供達なのです。
子供達の純粋無垢な思いが人を動かしたのだと思うと
なんだか嬉しくなりますね。