はた先生の絵が楽しい。
 ショコラちゃんシリーズ、『まほうのなつ』とも違う、はた先生のこの味のある絵に魅せられてしまいました。
 
 長雨で、橋が一本の丸太橋になってしまったところに、きつねに追いかけられたうさぎがかけこんできます。
 それぞれこの丸太橋に願いをこめて渡ろうとするのですが…。
 シーソーのように、グラッと傾く橋の上での二匹の表情がとてもユーモラスです。
 はからずも丸太の上でにらみ合い、夜を過ごすことになるのですが…。
 なんとも、とんちんかんな会話。
 笑いました親子で。
 きむら先生のお話ならではの言葉のキャッチボールですね。
 運命共同体的な思いが、互いにわいてきて最後の展開に大笑い。
 ラストもとってもオシャレな閉じ方です。
 シーソーのスリリングな楽しさを知っているお子さんと楽しんでください。