むかし、あるところに、なまけものの男が住んでいました。
冬のある日のこと、仙人が出てきて、不思議なタネを2個くれました。
1個を焼いて食べると、1年間何も食べなくてすみます。もう1個を地面に埋めておくと、翌年の秋には、実って、2個の実がなりました。1個を食べ、もう一個は地面に植える。何年か繰り返すうちに、違うことをしようと決め、そこから、話はどんどん展開していく。
『さて、いくつの種を埋めたでしょう。』
その質問の答えをきちんと考えながら読み進めていくと、頭の体操になります。数学を、うんと身近に感じ、楽しい数学の世界を知ることができます。
こんな感じで、美しい数学に気づくことができたら、数学が好きな子どもたちがもっと増えると思います。
また、絵にもちょっとした遊び心があって、ついつい引き込まれてしまいました。