作者は西アフリカのブルキナファソ(このおはなしの舞台ニジェールの隣の国)に住んでいるイギリス出身の宣教師だそうです(作家は副業でしょうか?)
この作品を読んで検索して調べてみるまで、「ブルキナファソ」なる国を知りませんでした。(表示によってはフランス領の名残で“ブルキナ共和国”というそうです。“ブルキナ共和国”という名前は聞いたことあります。)
積み上げ話みたいだけど、一連の流れが続いています。
主人公の女の子「ペンダ」がお父さんにミルクを届けに行くお話です。
“ミルクを届けに行く”といっても、隣の部屋とか、隣のうちとかでなくて、お父さんが放牧に行っている山の上の草原まで。
たぶん、きちんと距離を測ったら相当遠いです。
遠くてもペンダは頑張ります。重たいミルクをこぼさないように、面白そうなことにも目も触れず、お父さんのところに向かってひたすら歩いていきます。
絵はいとうひろしさんの絵をアフリカチックにしたような感じでした。
言葉のリズムがすごくよくて、読みやすくて、声に出すと楽しかったです。
特に楽しかったのは、このシーン。
みぎ、ひだり、みぎ、ひだり、いっぽずつあるくのよ。
みぎ、ひだり、みぎ、ひだり、てをふって
山のてっぺんまで のぼるのよ。
この本はたぶん黙読するより音読する方がはるかに楽しいと思います。
今度読み聞かせに使ってみたいと思います。
小学校の2年生くらいから通学年くらいのお子さんたちくらいがよさそうな気がします。