もうなかないよ、クリズラ もうなかないよ、クリズラ
作: ゼバスティアン・ロート 訳: 平野 卿子  出版社: 冨山房 冨山房の特集ページがあります!
読み手の年齢を選ばない子どもから大人まで、それぞれの感性で理解してうけとめる事のできる「みんなの本」です。
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大ヒット絵本『ママがおばけになっちゃった!』の続編!『さよなら ママがおばけになっちゃった!』のぶみさんインタビュー

交通事故に遭い、4歳の息子、かんたろうを残してこの世を去ることになった「ママ」の目線を通して、母と息子の絆、命について描いた絵本『ママがおばけになっちゃった!』(講談社)。2015年の発売から、多くの反響を巻き起こし、絵本業界としては異例の40万部を突破するなど、注目を浴びました。
そして、2016年7月、『ママがおばけになっちゃった!』の続編となる『さよなら ママがおばけになっちゃった!』が発売されます。「続編ってどういうこと?」「ママは一作目で消えてしまったんじゃないの?」。そう思った読者の方もいらっしゃることでしょう。真相を知るために、絵本作家のぶみさんにインタビューを行いました。続編を生み出すときの苦労、「この絵本はぜひ、声に出して読んでほしいです」と語る思いをおはなしいただきました。

ママがおばけになっちゃった!
ママがおばけになっちゃった!の試し読みができます!
作:のぶみ
出版社:講談社

ママはとつぜん、オバケになってしまいました。「ママにあいたいよー!」大泣きするかんたろうのところに、夜遅く、現れたのは……。

賛否両論の嵐だった『ママがおばけになっちゃった!』

───『ママがおばけになっちゃった!』は、「ママは くるまに ぶつかって、おばけに なりました」という、とてもショッキングな出来事から物語がスタートします。どうしてこの設定で絵本を描こうと思ったのですか?

描きたかったのは、「命」の大切さや「死生観」を題材にした絵本なんです。
「命」の大切さってなかなか、言葉にしたり本に残したりすることは難しいと思います。でも、絵本と「命」「死生観」は不思議と相性がいいんです。過去にも『100万回生きたねこ』(作・絵:佐野洋子 出版社:講談社)や『葉っぱのフレディ』(作:レオ・バスカーリア 絵:島田光雄 訳:みらいなな 出版社:童話屋)などがありますよね。ぼく自身、日常生活の中で人の死について考えることがあります。

───そうなんですか?

「人はいつか死んでしまう。そうすると二度と会えなくなるから、今を大切にしよう」といったことですね。……というのも、ぼくの両親がキリスト教の牧師をしていて、実家が教会でした。なので、教会で行われるお葬式を目にすることが多かったんです。だから、ほかの子どもよりも死を身近に感じていたのかもしれません。

───ご実家の教会では、お葬式も執り行われていたのですね。絵本は、おばけになってしまったママが息子のかんたろうのところに訪れますが、最初はかんたろうやおばあちゃんにはママが見えません。ママのことを話している2人に、一生懸命存在をアピールするママの姿がとてもコミカルに描かれていると感じました。

ママが死んでしまうというショッキングな描きだしで始まっていますから、ずっとシリアスな展開でおはなしが進むと思った方も多いと思います。でも、ぼくの作品は基本的に子どもたちに楽しんでもらえるように描いています。子どもはママが死んでしまうというということだけでも、すごくショックだし、怖いし、考えたくない。だから、そのマイナスを中和させるには、前半部分は楽しく、笑いの要素を入れなければ、子どもたちが読んでくれないと思いました。

───絵本の随所におばけを探す「探し絵」の要素が隠されていたり、のぶみさんの著作がさりげなく登場していたりするのも、子どもたちに楽しんでほしいという思いからなのですね。

そうです。子どもって、本当によく絵本の絵を見ているんです。ぼくが絵本の中に小さく、「のぶみに お便りをおくってね!」と書くと、サイン会とかで手紙を渡してくれたりします(笑)。そんな、ストーリーを読むだけではない楽しさを、できるだけたくさん、ぼくの絵本には盛り込むようにしています。

───なるほど……。そのほか、のぶみさんが絵本を描くときに気をつけていることはありますか?

絵本を描くときに何回も読み聞かせをすることでしょうか。家族に読み聞かせをすることはもちろん、講演会に来てくれたお客さんの前で読んだり、子どもたちの前で読んだり……。
実際に、相手に向かって読むと、「ここでは笑ってくれたぞ」「ここは、あまり笑いが起きないな……」「ここはじっくり聞いてくれているな」と感じることができます。そういう体感やリアクションを、絵本に盛り込むようにいつも心がけています。
特に『ママがおばけになっちゃった!』は、読者に受け入れてもらえるかどうか、ぼく自身すごく悩んだ作品でした。なので、知り合いの絵本作家さんの前で読んで、感想を聞いたり、数百人の前で読み聞かせをしたりと、今まで以上に読者の反応をしっかりと見て、何度も修正を加えた作品です。

───いろいろな方に読み聞かせをしているなんて驚きです。そんな努力を重ねたこともあり、『ママはおばけになっちゃった!』は発売後すぐ重版を重ね、今では40万部!
絵本では異例ともいえる大ヒットだと思います。出版した後、読者の方の反応はいかがでしたか?

すごかったです。炎上商法かってくらい、賛否両論の嵐でした(苦笑)。ぼくは今まで、160冊以上の絵本を作っているけれど、こんなに感想をいただくことがなかったので、ただただ「すごいな……」と驚きました。もちろん、ショッキングな内容の絵本なので、ある程度、感想をいただくことは予想していましたが、それでも想像以上でした。

───特に印象的な感想などはありましたか?

うーん。本当にたくさんいただきましたが、どれも大切に読ませていただきました。
「命を軽く扱っている」という感想もいただきましたが、ぼくとしては、この『ママがおばけになっちゃった!』は命を身近に感じてもらうおはなしであるとともに、絵本でもあります。やはり、ひとりでも多くの子どもに読んでもらいたい。そのために、前半部分に笑いの要素を詰め込みました。そして、後半部分はママに向けて、我が子のことを見ていてほしいというメッセージを込めました。

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のぶみ(ノブミ)

  • 1978年、東京都生まれ。「ぼく、仮面ライダーになる!」シリーズ(講談社)や、「しんかんくん」シリーズ(あかね書房)、「おひめさまようちえん」シリーズ(えほんの杜)、『うんこちゃん』(ひかりのくに)など、170冊以上の絵本を発表。『ママがおばけになっちゃった』は40万部を超えるベストセラーに。ほか、NHK「おかあさんといっしょ」では、「よわむしモンスターズ」を、NHK「みいつけた!」では、「おててえほん」のアニメーションを担当。EXILEのUSAや漫画家・森川ジョージとのコラボレーション絵本の出版、内閣府「子ども・子育て支援新制度」(すくすくジャパン!)シンボルマークを手がけるなど、幅広く活躍している。Facebook、Twitterで積極的に情報を発信。
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