
子どもの心に温かく寄り添えるようにと願っています。 幼い子に初めて聞かせてあげたい童謡。 「どんぐりころころどんぶりこ・・・」 身振り手振りで歌ってあげるとみんなにこにこ顔になります。 ー作者よりー
小林 裟枝(こばやし さき) 1949年 東京生まれ 子どもが大好きでたとえ小さな天とう虫のお話でも温かく寄り添えるよう願っています。 2013年「ピーちゃんとカラス」(文芸社) 2021年「のんちゃんのやくそく」(銀の鈴社)
つるみ ゆき 東京生まれ 東京学芸大学美術科卒 日本自動出版美術科連盟会員 絵本に『ふしぎなオルゴール』『ゆうやけいろのくま』(至光社)『みんなのせいげき』『もりのせいかたい』(サンパウロ)などがある。
<新刊モニター・感想> この本には、赤ちゃんが産まれたときの上の子の気持ちがとてもストレートに表現されている。
まだまだ甘えたい、3歳という年齢のさやちゃん。 自分から望んでお姉ちゃんになったわけじゃないのに、突然日常生活に赤ちゃんがきて、なかなか受け入れられない姿がすごくつらかった。
と、同時に、親としてどうしたらいいかをあらためて考えさせられた。
下の子を妊娠しているときから、とにかく「言葉で愛情を表現する」。 これが、すごく大切だと感じた。 お腹がどんどん大きくなるお母さんの姿をみて、子どもは不安も覚えるかもしれない。 妊娠中から、「あなたは大切よ」「あなたが大好きよ」ということを伝えることが大切だと思う。
また出産後も、赤ちゃんのお世話でお母さんもとても大変だ。 しかし、赤ちゃんのお世話だけをしていては、さやちゃんのように寂しい思いをさせてしまう。 どうしたらいいのか。
それは、上の子と一緒に赤ちゃんのお世話をするのが1番いいのではないかと思う。
簡単なことを上の子にお願いする。 おむつ替えひとつを例にとっても一緒にできることはたくさんある。
・おむつにおしっこ(うんち)がでているか一緒に確認 ・おむつを取ってもらう。 ・おむつをゴミ箱まで捨ててもらう。
一緒にすることで、疎外感もうまれにくいと思った
そして、なにより大切なのは、たくさん誉めること。
手伝ってくれて助かった、下の子もとても嬉しそう。
手伝ったことへの成果を、言葉で伝えることも大切だと感じる。 そして、言葉で伝えると同時に十分なスキンシップ。 ハグや抱っこ。 これも同じように大切だと感じた。 そして、一緒にお世話をしていくことで、少しずつ下の子を受け入れていければな、と思う。
さやちゃんの寂しい姿がストレートに表現されているからこそ、改めて、親と子の関係で大切な ことがこの絵本からとても伝わった。 (30代・2児の母)
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