病気、害虫の防除は、病原菌や害虫の発生生態と作物とのかかわり(伝染環・生活環)を理解して、上手に伝染環・生活環を絶つことである。これが生態的防除であり、防除の基本でもある。農薬による防除でも、病原菌や害虫による伝染・寄生や飛来、繁殖、活動を防ぐ的確なタイミングでの使用によって、確実に防除でき、減農薬にもつながる。本書は、そのための手引きとして、病気・害虫の発生生態である伝染環・生活環をわかりやすく図解したものである。野菜を中心に紹介しているが、花や果樹でも重なる病気、害虫が多いので参考になるはず。
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