ムーミンとなかよし はじめてのMOOMIN

ムーミンは元気がありません。親友のスナフキンがいつものように旅に出てしまって、あたたかくなる春まで戻ってこないのです。

「スナフキンがいないと なにをしても つまらないんだ」

ぼやくムーミンに、「お散歩で気分転換したら？」とムーミンママが提案しました。森に出かけたムーミンは、ミイやスノークのおじょうさん、スニフなど、たくさんの仲間と出会って、だんだんと気分が晴れていきます。

フィンランド生まれの大人気キャラクター、ムーミン。こちらの「はじめてのMOOMIN」シリーズは、ムーミンの世界を小さな子どもから楽しめるよう作られた新作です。短いストーリーが小さいサイズのボードブックにまとまっています。

訳文を担当するのは、フリーアナウンサーの久保純子さん。やさしく温かみのある文章は、のんびりとしたムーミンの世界にピタリとあって、心地よく耳に響きます。

人気キャラクターがたくさん集まる本作は、ムーミンの世界観を感じるにもってこい。ムーミンの世界を初めて知る人にも、そしてもちろんムーミンファンにもおすすめです。


（出合聡美  絵本ナビライター）

ムーミンは元気がありません。親友のスナフキンが、冬が来る前にあたたかいところへ旅に出てしまい……。ムーミン谷のなかよしたちはどうする？トーベ・ヤンソン原案でMoomin Charactersチームが描いた新作。