紀元前のストーンヘンジ、ピラミッド、パルテノン神殿から、エッフェル塔やエンパイア・ステート・ビルを経て、ブルジュ・ハリファ、ロッテ・ワールド・タワーまで。建造物でより高く、高みへ到達しようとする人間の努力と挑戦の歴史を、美しいイラストとともに紹介するイギリスの書籍『SCRAPERS』の日本語翻訳版がついに完成。世界中の有名建築物の計画や、建設時の背景にあった人間的な裏話、進化する建設技術の発展も綴られた、世界を舞台にした壮大な物語です。
翻訳は、「なぜ人類は高い建物を作り続けるのか?」というテーマでの研究も行なっている東洋大学理工学部建築学科の大澤昭彦准教授。専門用語には脚注をつけるなど、噛み砕いた言葉で読みやすくなっています。現在日本では超高層ビルの建設計画が目白押し。そんな高層建築ブームの今、読んでおきたい一冊です。
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