のりもの好きな子大集合!
絵本紹介
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2023.03.30
出版社からの内容紹介
「あかりちゃーん、ただいま」。大好きな人との再会を描いた涙の感動作
この絵本の主人公は黒白猫のちびた。毎日ゴロゴロ、おだやかな日々を送っています。そんなある日のこと、仲間の猫が「きょうは、年に一度のおうちに帰る日だよ」と、言い出しました。わけがわからず渡された三角の布を頭につけると、ちびたは思い出します。自分はあかりちゃんのうちの猫で、彼女たちとかけがえのない時間をすごし、年老いたある日、死を迎えたことを──。
大切なものとの別れは、だれにとってもつらく悲しいものですが、本書のなかではその先に訪れる穏やかで静かな時間を描いています。現在、学校現場でも重要視されている「デス・エデュケーション(死をとおしてよりよく生きることを考える教育)」にも最適な一冊です。
ねこのちびたは、毎日幸せに暮らしていました。ふかふかのお布団は最高に気持ちがいいし、食べ物はたくさんあるし、出会うねこはいいやつばかり!
ちびたには、よく見る夢がありました。誰かに名前を呼ばれ、やわらかな手で背中をなでられる夢です。でもそれが誰なのか、わからないちびた。
そんなちびたは、きゅうりのバスに乗って、おうちに帰ります。
おうちに着いたちびたが、真っ先に向かった先は……
こうして、ちびたは大好きな人に再会。
はたして、あかりちゃんはちびたの存在に気づくでしょうか……。
『ただいまねこ』は、ねこのちびたの視点から、死後の世界を描いています。ちびた自身も「まいにち しあわせ。」と言うとおり、ねこたちはとても居心地のよさそうな場所で過ごしています。
発売前の作品が読めるサービス「NetGalley」に寄せられたレビューの一部をご紹介します。
●大切なペットや家族を亡くした子どもにも、大人にも、優しい絵と言葉で寄り添ってくれる良い絵本だと思いました。 (図書館関係者)
●生きているものは必ず命を失います。それでも今まで注いできた愛情をいなくなってからでも注ぎ続けたいと、世話をしてきた人は誰もが強くそう考えると思います。それを猫の側から表しているのが新鮮な感じがしました。「猫もさびしさを感じたり、この日が待ち遠しいと思ったりして、一緒にいてくれた人たちへの思いが心の中に残り続けるのかな。そうであってほしいな」と、この本を読みながら思いました。(いま横にいるわが家の猫を見て涙してます)(レビュアー)
●大切な存在が眼の前から居なくなったときは悲しくて、悲しくて、気持ちがふさぎ込んでしまうけれど。でも違うんだよね。みんな別の場所で穏やかに過ごしているんだよね。私も一緒に過ごしてくれた人や動物たちを忘れずに思い出して、笑顔で「ありがとう」と言いたいです。(レビュアー)
ねこと飼い主の心のつながりが表現された、心温まる絵本でしたね。
ねこ好き、動物好きの人はもちろん、大切な存在を亡くした人にも手にとっていただきたい絵本です。
構成・文/中村美奈子(絵本ナビ)