小林 さゆり (コバヤシサユリ)
大阪府生まれ。京都府在住。京都精華大学芸術学部卒業。こどものころからうさぎの絵を描き続け、現在子育てをしながらほんわか活動中。著書に『森の小さな仲間たちとおとぎ話を巡る旅 ときめく塗り絵シリーズ』(インプレス)などがある。
『ミミとララのおしゃれパーティー』作者の小林さゆりさんに、この作品について、またご自身についてお聞きしました。
うさぎのミミとララのモデルはいますか? またチャームポイントはどこですか?
はっきりとしたモデルはいませんが、むかし家で飼っていたうさぎさんの特徴や、友人の飼っていたうさぎさんたちを思い出して描いた部分はあります。立ち耳のうさぎさんミミは活発なイメージ。ロップイヤーを飼っていた友人のうさぎさんたちは甘えん坊が多かったのでたれ耳のうさぎさんララはおっとりしたイメージで描いています。
私のなかでの、うさぎさんを描くときのこだわりは長いお耳とV字の薄く血色が見えるお鼻、そして正面から見るとふんわりしたおにぎりのような輪郭です。うさぎさんが好きな方はきっとここ重要だと思います!
うさぎの絵はいつごろから描かれているのですか?
物心ついたころからずっとです。広告の裏にうさぎさんばかり描いていました。少し大きくなったころには公園に来ていた移動図書館で絵本のピーターラビットを借りてきて、文字も読まずに動物の絵ばかり見たり、耳の形やうさぎのシルエットをまねて描いてみたりしていました。うさぎを飼いたかったのですが、なかなか飼えなかったので、小学生のころには学校のうさぎの飼育係をしていました。そして私が大学生になり、やっと白地に黒の柄がはいったうさぎさんを家族として迎えました。
お話のお気に入りシーンはどこですか?
メルちゃんがおしゃれをするページです。ファッションショーのようにいろんなポーズをメルちゃんに取らせ、たくさんの洋服を着せて描くのがとても楽しかったです。絵が完成したときに、私と娘は「これが好き、私はこっち!」など、盛りあがってとても楽しかったです。
もちろん、さいごのパーティーシーンは気合を入れて描きました。可愛い大きなケーキなどもあり、とても楽しいシーンに仕上がっています。
あたたかみのあるほんわかやさしい絵はどのように描かれているのですか?
私が水彩や色鉛筆で描くと自然にこのような絵柄になるので何か「こうする!」と決めているわけではないのですが、描き上げたときに「うん可愛い!」と自分でも思えるように仕上げていきます。あと、水彩の筆はとってもやわらかいもので描いています。
やわらかいタッチの動物や自然を描くのが得意なぶん、ぎゃくに家の中や建物、乗り物などはビシッとしなくて……。じつは今回ミミとララのおうちのなかを描くのに細い筆が入らずとても苦労しました。
読者にメッセージをお願いいたします。
こどものころから大好きだったうさぎさんをモチーフに仲のいい二匹の絵本を描きました。可愛い動物や可愛いおしゃれアイテムがたくさん登場するので楽しんでいただけるとうれしいです。
この書籍を作った人
大阪府生まれ。京都府在住。京都精華大学芸術学部卒業。こどものころからうさぎの絵を描き続け、現在子育てをしながらほんわか活動中。著書に『森の小さな仲間たちとおとぎ話を巡る旅 ときめく塗り絵シリーズ』(インプレス)などがある。