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【新刊ピックアップ】 注目の新刊をご紹介します!

絵本ナビ編集部

2016/06/24

天国ってきっとこんなところ

天国ってきっとこんなところ

注目の新刊をみどころとともにご紹介します!
気になった作品をぜひチェックしてみてくださいね。
● 彼はある日、おじいちゃんの部屋で一冊のノートを見つけます。
おじいちゃんを亡くしたばかりの男の子。
彼はある日、おじいちゃんの部屋で一冊のノートを見つけます。

「このあとどうしちゃおう」

そう書かれたノートには、自分が将来死んでしまったら、どうなりたいのか、どうしてほしいのかが書いてありました。

ピザ屋さんもいいな、クラゲもいいな。生まれ変わったらなりたいもの一覧。
天国ってこんなところにちがいない。テーマパークのような予想図。
こんな神様がいてくれたらいいな。いろいろな神様たち。
ナゾナゾが書いてある!?ころころ転がっちゃう!?建ててほしいお墓のデザイン。

おじいちゃんの絵と文字でいきいきと描かれる、ユーモアたっぷりな天国の姿。
それを読んで、男の子はとってもわくわくしてきました。
「ぼくも天国に行くのが楽しみになってきた!
おじいちゃんは、死ぬのが楽しみだったんだろうか?」

でも、ふと男の子は考えるのです。

「ちょっと待てよ。もしかしたら、逆だったのかもしれない─」

大ヒット作『りんごかもしれない』、『ぼくのニセモノをつくるには』に続く、ヨシタケシンスケさんが独特の視点で描く「考える絵本」!

『りんごかもしれない』で目に見えるものについて、『ぼくのニセモノをつくるには』で自分自身について考えることを描いたヨシタケシンスケさんが、今作で描くのは「生きることと死ぬこと」。
過去作に劣らない、奇抜でおもしろい発想でいっぱいの一冊です。

「豊かな世の中とは、どんなテーマでも品のあるユーモアで、きちんとふざけられる世の中のこと」

本作についてのインタビューでそう語るヨシタケさんの言葉通り、生と死をテーマにしているのにまったく重たくなく、天国に思いをはせるおじいちゃんの数々のアイデアが、おかしくてかわいらしい作品です。

とくに、「いじわるなアイツは、きっとこんな地獄にいく」と題された地獄の世界の予想図がとっても愉快!
じわじわとイヤなことばかりで、「たしかにこれはイヤだな〜」と納得してクスクスさせられます。

おじいちゃんと同じように、「このあとどうしちゃおう」ノートを作ろうとする男の子。
ところが、いざ何を書こうかと考えはじめると、今の自分に必要なのは別のノートだと気づきます。

「自分が死んじゃったあとのことを考えようとすると、今生きているうちにやりたいことがいっぱいあることにきづいた」

公園と男の子とを描いた最後のページ。
おじいちゃんの「このあとどうしちゃおう」ノートを読んだ人にだけ、その光景の中に、男の子を見守るおじいちゃんの姿が見えるんです─


(堀井拓馬  小説家)

このあと どうしちゃおう このあと どうしちゃおう」 作:ヨシタケシンスケ 出版社:ブロンズ新社

しんだおじいちゃんがかいた「このあと どうしちゃおう」ノートがでてきた。「じぶんが しょうらい しんだら どうなりたいか」が、かいてある。「うまれかわったらなりたいもの」「こんなかみさまにいてほしい」......なんだかおじいちゃん、たのしそう。でも、もしかしたらぎゃくだったのかもしれない。ぼくだったら、どうしちゃおうかな。いま、いきているあいだに、かんがえてみよう!

■ 合わせてこちらもおすすめ!「発想えほん」シリーズ

りんごかもしれない りんごかもしれない」 作:ヨシタケシンスケ 出版社:ブロンズ新社

テーブルの上にりんごがおいてあった。 ......でも、......もしかしたら、これはりんごじゃないかもしれない。もしかしたら、大きなサクランボのいちぶかもしれないし、心があるのかもしれない。実は、宇宙から落ちてきた小さな星なのかもしれない...... 「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる、発想絵本。

ぼくのニセモノをつくるには ぼくのニセモノをつくるには」 作:ヨシタケシンスケ 出版社:ブロンズ新社

けんたくんは、やりたくないことをやらせるために、おてつだいロボを買いました。ロボは完璧なニセモノになるために、けんたくんのことをあれこれ知りたがります。「自分らしさって?」、「人からどう思われてる?」考えれば考えるほど、複雑でややこしい。だけど、なんだかちょっとたのしくなってきて......


絵本ナビ編集部

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