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【新刊ピックアップ】 注目の新刊をご紹介します!

2016/09/28

あの有名な芸術作品の世界で大冒険!

あの有名な芸術作品の世界で大冒険!

注目の新刊をみどころとともにご紹介します!
気になった作品をぜひチェックしてみてくださいね。
● いつも仲良しボンとハレトモ、美術館で絵の中に吸いこまれちゃった!?
制作風景の観覧をしている人を、絵の中に登場させ、たくさんの登場人物のストーリーを、一枚の絵の中に落としこむ画法。
「キャラストレーション」
この独自の画法によるライブペインティングや、「一度で見きれないアニメーション」シリーズで知られるアートユニットが描く、初の絵本作品!

いつも仲良しなボンとハレトモ。
ある日、ふたりは美術館に出かけます。
世界各国の著名な美術作品が、一堂に会する大展覧会!
ふたりがツタンカーメンの描かれた壁画を見ていると――

しゅばばばばばば!!

まばゆい光の中に吸いこまれてしまったふたり。
気づけばそこは、壁画の中の世界でした。

ヒマを持てあましたツタンカーメン!?
おしゃれに悩むモナリザ!?
考えすぎる「考える人」!?

有名な美術作品の世界で出会う、あまりにも意外すぎる人物たち。
ボンとハレトモが巻き起こす騒動に、彼らの世界も大さわぎ。

ふたりが入りこむ美術作品の世界には、その作品の個性をよく表した人々が住んでいます。
ページいっぱいに描かれている彼らはとても個性豊かで、その表情や動きも生き生きとしています。
ドタバタとにぎやかな中で、思い思いに過ごすにぎやかな彼らをながめていると、ひとりひとりの背景にあるささやかな物語が、少しずつうかがえてくるよう。
いろいろな想像を巡らせながら、ついつい見入ってしまいます。

美術館に飾られている絵画は、ボンとハレトモが入りこむもののほかにも、よくよく見てみれば、葛飾北斎からフェルメール、ラファエロ、ボッティチェリ、ミケランジェロと、そうそうたるラインナップ!
かの有名画が、かわいらしいイラストレーションで絵本化されています。
巻末には、登場した美術作品の一覧があるので、本物と見比べながら読むのも楽しいかもしれませんね。

あとがきで語られている、「この作品が美術作品との出会いのきっかけになれば」という作者の言葉の通り、美術作品の楽しみ方は自由だと教えてくれる、そんな一冊です。

(堀井拓馬  小説家)


絵本ナビ編集部

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