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【今日の1冊】 365日おすすめ絵本 9月10月

絵本ナビ編集部

2015/09/20

【今日の一冊】 9月20日 今日は空の日。

【今日の一冊】 9月20日 今日は空の日。

「今日は何の日?」「今日はどんな絵本を読もうかな?」
一日の始まりがワクワクするような絵本を毎日ご紹介します! 

空が美しくなる季節です。
朝、昼、夕暮れ時に見上げると、違う表情を見せてくれる空。
もしも、こんな物語がその空の世界でおきていたとしたら・・・。
素敵な絵本をご紹介します。
● 欲張らないで、必要な分だけ。
あるところに、雲から糸をつむいで布をおる少年がいました。
丘のてっぺんにある家の屋根の上で、雲が通るたび少年は糸車でことことことこと糸をつむぎます。
そして、機織り機でとんからとんとん布を織るのです。
すべては、お母さんから教わった通りに。
ある時村に、王様がやって来ます。
王様は少年がマフラーを巻いているのを見つけ、「わしにも、もっとずっと長いマフラーをこしらえるのだ!」と命令して…?

少年がお母さんから教わった、『くもは空のおくりもの すこしもらって いるだけつむぎ いるだけおります とんからとん』という布を織る時の歌が心に残りました。
これは、すべてのことに当てはまるのではないかと思います。
次から次へと新しいマントや服を作るよう命令するごうつくばりな王様のようにではなく、必要な分だけ自然から分けてもらう。
まさに『足るを知る』ということではないでしょうか。

このお話を通して、子供達が大切なことに気づいてくれるといいなと思いました。
(ひだまり☆ははさん 30代・ママ 男の子12歳、女の子8歳)

空のおくりもの 空のおくりもの」 文:マイケル・キャッチプール
絵:アリソン・ジェイ
訳:亀井 よし子
出版社:ブロンズ新社

あるところに、雲から糸をつむいで、布をおる少年がいました。朝に昼に、夕ぐれに、色とりどりの糸をつむぎます。ある日、ごうまんな王さまがやってきて、たくさんの布をおることを命令します。やがて空から雲がどんどん減り、雨がふらない日が続いて......。

掲載されている情報は公開当時のものです。

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