シルエットから食べものをあててね!『おせち』が大好評の作者の最新刊!
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【新刊ピックアップ】 注目の新刊をご紹介します!2016/03/24 家は屋根を下にして建ち、文字は上下逆、働くのは子ども。何もかもあべこべの奇妙な町
注目の新刊をみどころとともにご紹介します! 気になった作品をぜひチェックしてみてくださいね。
● 色々なことが普通とは反対、それが「さかさ町」!
汽車に乗っておじいちゃんの家に向かう、リッキーとアンの兄妹。 ところが汽車は、突然の急ブレーキ。なんと、橋が壊れていたのです。 乗客は途中にある町に泊まり、橋が直るのを待つことに。 そうしてリッキーとアンが降り立ったのが… 「さかさ町」 さかさ町ではなにもかもがあべこべ! 子どもが働きお年寄りが遊び、建物は屋根を下にして建ち並び、もちろん文字も上下逆に書いてあります。 リッキーとアンはさかさ町にあるいろいろな場所を巡りますが、そのどれにも、ふつうとはぜんぜん違うあべこべな部分があるのです。 「いったい今度はなにがあべこべなのだろう?」とわくわくしながら読み進めていけば、「なるほどやっぱり!」と笑わせられることもあり、「ええ!そこが逆なの!?」と驚かされることもあり― 懐中電灯ならぬ「懐中消灯」や、後ろにハンドルがついている車など、奇想天外な「あべこべ道具」。 学校や病院における、さかさ町ならではの独特な仕組み。 それらを知ると、物語の中では描かれていないさかさ町の広がりが想像されて、とても楽しくなります。 しかし、ゆかいな町での冒険と並んで、この物語における大きなみどころのひとつは、大人の目から見たさかさ町の姿です。 さかさ町の経済や福祉医療、教育のあり方は、私たちの社会のそれとは大きく異なるものですが、しかしそこにはただの奇抜なファンタジーとして片づけることのできない説得力があるのです。 たとえばさかさ町では、ものを覚えるためにあるはずの学校で、「忘れるための技術」の授業があります。 「もし、わたしたちが、人からされたいやなことをわすれることができたら、世のなかの口げんかや争いがいかにすくなくなるか」 とは先生の言葉。そして彼はこう続けるのです。 「わすれるということは気づきだ」と。 子どもにはわくわくを、大人には気づきをくれるさかさ町。 さあ、リッキー、アンといっしょに、世にも奇妙な町を冒険してみませんか? (堀井拓馬 小説家)
スロボドキンの飄々とした絵がぴったりの、たのしい物語。
![]() 熱があるかないかはアイスではかるんです。 「百まいのドレス」のイラストを担当したルイス・スロボドキンの絵なので、どのページの挿絵も「ここが見たい」と思うような楽しい世界を見せてくれます。 すべてが“さかさま”である町。たとえば車は屋上に入れるし、家はさかさまに建ってる。大人は遊んで暮らしていて、いろんなことがしてみたい子どもたちが働いている。 初めて飲む薬は甘くておいしいけど、症状が治らないとだんだんまずくて苦い薬になる。ショッピングに行けば買ったものとお金がまらえ、作り手は物を作ってお金も払う。 そんな不思議な街に泊まることになったリッキーとアンのきょうだいから見た町のふしぎを子どもの目線で楽しく表現してくれていました。 特に、熱を測る方法が面白かったです。 アイスを食べさせて、早く溶ければ熱がある。すぐに溶けなければ熱はない。ですって。こんなこと知ったら、お子さんたちは熱のありそうなときは≪アイス≫をせがむかもしれませんね〜。 全部で91ページ挿絵も多いし、文字を大きめでとても読みやすいです。お兄ちゃんと妹のちょっとした冒険ものともいえますので、お父さんやお母さんが寝物語に読んであげてはいかがでしょうか? リッキーがたぶん8歳から10歳くらい、アンがその2つ3つ下くらいの設定だと思いますので、5,6歳から小学校低学年くらいのきょうだいのいるお子さんたちにどうでしょう? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子15歳)
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