
【軽部武宏さん サイン本】 大出現!精霊図鑑

絵本ナビでは、著者さん、出版社さんのご協力をいただき、著者サイン本の販売を行っています。
一冊一冊に直筆でサインを書いていく作業は、私たちが思っている以上に手のかかる作業です。
それでも、読者の方に喜んでもらいたい、想いを届けたい…そんな一心で制作の合間を縫ってサインを書いてくださっています。
だからこそ、その作品が好きな読者、著者のファンの方にとっては「宝物の一冊」になります。
また、新しい作家さんにとっては、一人でも多くの方に作品を読んでもらえるチャンスでもあります。
サイン本をきっかけに、その作品や著者さんのことを知るということもあるでしょう。
そんな「出会いの一冊」にもなるはずです。
以上の理由から、サイン本の販売数はどうしても限られてしまいます。
現在販売中のサイン本も、在庫が無くなり次第販売終了の貴重なものばかりです。
そこで、まだ購入可能なサイン本を1冊ずつご紹介していきたいと思います。
気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
● 【軽部武宏さん サイン本】 大出現!精霊図鑑
この子の名前は・・・? 答えは絵本の中で!
● 一度ページを開けばすっかりやみつきになってしまう精霊ワールドが待っています!
「大出現!精霊図鑑」
作:軽部武宏
出版社:あかね書房
『大接近!妖怪図鑑』の軽部武宏さんが、野山や田んぼに出かけて出会った、見えそうで見えないヘンテコな神さま=「精霊」を紹介する、図鑑絵本の第2弾! ふくろうの精霊「ぬくぶくろ」やあわぶくの精霊「泡テッポウ」など不気味でユーモラスな精霊ばかりが勢ぞろい。もちろん両開きのページもあって、広げた幅は79センチの迫力! リアルな手触りまで感じられる、魅惑の図鑑絵本です。
朝早く、池に釣りに出かけたときのこと。
フワフワと飛んできた白い泡のようなもの、どこからきたのか確かめに行くと、そこには大きな泡のかたまりが。
「プク、ブクブクブーツ」
こっちめがけて泡をふいたぞ。何するんだよ、失礼しちゃうなぁ。
頭についた泡を振り払うと、帽子が無い。足に付いた泡を振り払ったら、長靴がなくなって裸足になってる。
どういうことだろう・・・?
雲のように真っ白くて、ふわっふわの泡。なのに、ぎょろり大きな目と鼻、すぼめた口はひょっとこみたい。
一体何者?おばけ?妖怪?
こちらは早朝、ため池の周りに出没する「泡テッポウ」、あわぶくの「精霊」なんです。得意なことは・・・物を隠すことなんですって!
妖怪が好き、怖いものをちょっとのぞいてみたい。そんな子どもから大人まで幅広く心をとらえた大人気の『大接近!妖怪図鑑』、その第2弾が登場しましたよ。
今回はなんと!作者の軽部武宏さん本人が、野山や田んぼ出会った?!22の精霊をそのエピソードをまじえて紹介するという図鑑絵本なんです。
自然界に息づく、見えそうで見えないヘンテコな神様、精霊たち。
ドーンと79センチもの両開きページの大迫力で登場するのは「野火童子(のびどうじ)」。野焼きをしている原っぱの中から大きく見開いてこちらを見つめる瞳、ふっくらおもちのような白肌が赤く染まる頬の質感は、思わず手を伸ばして触れてしまうほどリアルで、ドキッとします。
「どーいーてぇー、どーおいてー」田んぼの畦道でそんな声がして夜空を見上げると、こちらを見つめてるのは触角のはえた白い月。「畦水青(あぜみずあお)」ともし目が会ったら、後ろも振り返らずに一目散に駆け出しちゃう!
ページいっぱいに描かれる怪しげで奇妙で、不気味さの中に美しさすら漂わせる精霊たち、その姿や表情は怖いけどやっぱり見たい、知りたい。その独特の魅力から目が離せないのです。
ハイキングで行く野山や川、雨上がりの水たまりや小屋の壁、夕陽に沈む大地。
ふとした瞬間に視線があったり、「おいでぇ〜、おいいでぇ〜」「ぺチロチローン、デリョーリ」なんて初めて耳にする物音や声が聞こえたりしたら・・・軽部さんだけではないですよ、みなさんのすぐそばにも、ほら。
妖怪に続き、一度ページを開けばすっかりやみつきになってしまう精霊ワールドがあなたを待っています。
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
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1969年、東京都に生まれる。画家。第2回岡本太郎記念現代芸術大賞展出品。個展、グループ展にて作品を発表している。『のっぺらぼう』(杉山亮・作、ポプラ社)で第16回日本絵本賞及び読者賞を受賞。主な絵本の作品に『いいないいなこのおうち』『いいないいなあのおうち』(ともに小学館)、『おたまさん』『こっそりどこかに』(ともに長崎出版)、『ちょうつがいきいきい』(加門七海・作、東雅夫・編、岩崎書店)、『まんげつのこどもたち』(イースト・プレス)、『大接近!妖怪図鑑』『大出現!精霊図鑑』(ともにあかね書房)ほか多数。
「ぞうでするする」
作:軽部武宏
出版社:好学社
小石につまずいて、ひっくりかえってしまったぞう。「まあ いいや」とそのままでいることにしたんですって。でもみんなと遊びたくなったぞうは、鼻を伸ばしてすべりだいにしました。すーるするする。すーるぐるぐる。動物たちがすべりはじめて、鼻はどんどん伸びて、大変なことに…。妖怪絵本、こわい絵本で人気の軽部武宏の描くユーモラスな動物たち。読み聞かせにぴったりのあっけらかんとしたナンセンス絵本です。
表紙にバーン!と黄色いゾウ。
でも、このゾウ、なぜか逆さまなのです。
ページをめくると、1つの小石。
実はこの小石、ゾウが逆さまになる原因を作っているのです。
小石につまづいてひっくり返ってしまったゾウは、
「まあ、いいか」とそのまま、「ぞうやま」になってしまいました。
でも動物たちと遊びたくなって、鼻をながーく伸ばして、すべり台になりました。
ゾウのすべり台に気づいた動物たちは、するするするするすべり台で遊びます。
すーるするする
すーるするする
ゾウのすべり台はどんどんどんどん長くなっていって、しまいには……。
作者の軽部武彦さんは、『大接近! 妖怪図鑑』や『のっぺらぼう』など、
ちょっぴりゾクゾクする絵本が得意な絵本作家さん。
でも、本作はスコーンと明るいナンセンス絵本です。
ゾウはひっくり返ったままで本当に良いのか…、
長く伸びた鼻はどうするのか…、
そんな疑問はとっぱらって、ただただ「おもしろい!」と感じるのが
ナンセンス絵本の醍醐味。
初笑いにもピッタリの一冊です。
(絵本ナビライター 木村春子)