むかしばなしじゃ、オオカミは、三びきのコブタやヤギのおかあさんに、とってもひどいめにあわされた。でも、もうむかしのままじゃない! しっかり、からだをきたえて、もどってきたぜ! ……だけど、あれれ?……
見返しに新聞各社への売り込みの手紙、写真添付で。
扉絵はその手紙を上機嫌で投函中のオオカミくん。
鍛えに鍛え、自信漲る少しマッチョになったオオカミくんが帰って来ました。 えっ?どこへって、お話の世界へです。
ことごとくかつてのお話で、こてんぱんにやられたオオカミくんが、起死回生とばかりに、帰ってきたのです。
さあ、積年の恨みを晴らそうと、お食事に出かけます。
三匹のこぶたの家。
七匹のこやぎの家。
羊の家。
ピエール(ピーター)の家。
どこももぬけのからです。
赤ずきんちゃんの家へ行ってみると、おばあちゃんの家へ行ったと小耳に挟み…。
表札の変わった家の扉を開けると、まあ、なんと夢のような勢揃い。
読んでいて興奮しちゃいました。
ピーターの小鳥やアヒルさんまでいるんですもの。
みんな待ってましたとばかりに…。
最後は読んでいるこどもたちもほっとしたことでしょう。
でも、新聞社にあんな売り込みをしたばっかりに、みんな総出で反撃できたんですよね。
よけいな事を吹聴しちゃって、オオカミくんの計画は失敗に、いえ、結局良い結果に終わったのかな〜(笑)。
オオカミくんのキャラクターが私好みだったので、手に取った本です。図書館にいることを忘れ、笑い声を立ててしまいました。
見返しの新聞社名を見直して、また笑いが…。
ミレーどおり おちぼひろいしんぶん
オードブルどおり ブルーチーズしんぶん etc
愉快です。
「結局、絵本の中では、肉にありつけないんだな〜。」と同情気味の息子でした。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子11歳)
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