親に虐待される子どもの気持ちを、真正面から描きます。
真っ赤な背景に、クマのぬいぐるみ。「なぜ?」「なんのためにうんだの?」。ページを繰るごとに、目を覆いたくなるほど痛々しい姿になっていくクマ。親に虐待される子どもの気持ちを、真正面から描きます。
熊のぬいぐるみが虐待に対して声に出せない声で叫んでいます。
身も心もボロボロになりながら叫んでいます。
深層心理の二重構造。
泣き叫ぶ心と憎しみが交差します。
でも、愛されたいという思いは、子どもの親への依存と精神的に未成熟な弱さから、あまりに切実です。
赤と黒で描かれた絵。
白と黒で交差する言葉。
ちょっと怖い絵本ですが、忘れてはいけないものを訴えていました。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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