ようかい島にとりのこされたポイポイたちに、ゾロリはようかい学校の卒業生たちをつぎつぎと対決させます。あやうし、ポイポイ!
前作「ほうれんそうマンのよういかいじま」の続き。宣伝付き。
妖怪島に取り残された小学校のみんなとさゆり先生。ゾロリはポイポイ達をいじめるために妖怪学校の先生と計画を練り、優秀な卒業生に協力してもらうことに。島から脱出するために舟を調達しようとして、森に入っていくポイポイたちに、妖怪学校OBたちの嫌がらせが始まる…
何度読んでも面白い。妖怪やいじめ、という単語が連発してあるのに、ちっともじめじめした感じがせず、カラッと明るく、ばかばかしく、どうでもいいギャグが満載。80年代の世相を思わせる場面もあり(1987年出版)、当時を知っている人には懐かしいギャグも。
妖怪よりも、我々の仲間達(小学生たち)のほうが個性が強く、さゆり先生にいたっては、どんな場面でも愛情深く教育している。空気が読めない人は苦労する、なんていうことは全くなく、全くひどい状況を圧倒的に楽観視したり、勝手に解釈しているような人がヒーローになっている。
どのページも面白がらせるところやツッコミどころがあり、見ていて飽きない。迷路などの読者アトラクションもあり、見開きまでサービス。とことん楽しませてくれる作品。大人が読んでも面白く、子どもに帰ってゲラゲラ笑える素敵な一冊。このシリーズが長く愛されているのがよくわかるね。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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