ま冬の森のはずれ。エルシーはたったひとりの生活をしています。ある夜、神様におねがいしました。
「かわいくて大きなねこを おつかわしください」。
朝になると、ゆきでできた大きなねこが“ニャーオ”!エルシーはしあわせでした。しかし「けっして ゆきのねこを家にいれてはならない」という神さまとの約束をやぶり、ゆきのねこは溶けてしまいます。泣き悲しむエルシーに神様は言いました。
「ゆきのねこは、今でもあなたの友だちです。ちがうかたちで ですけど」。
ゆきのねこは生きました。今でも、今日でも、森のはずれの小道をたどるなら、お日さまの光をうけて宝石のようにきらめいているゆきのねこに、きっと 会うことができるのです。
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