アヒルの巣の中へ、コロコロ転がってやってきた大きなたまご。かあさんアヒルは大切にあたため続けました。やがて、たまごがかえる日がきました。 ……。
愉快で頼もしいアヒルワニのグジグジが活躍する絵本。 家族や友だちと一緒に楽しめる、心温まるすてきなお話です。
台湾の絵本作家の本は初めて読みました。
アジア的というより、西洋風な香りがしました。
ワニの子供グジグジは、卵の頃に風に流され、偶然アヒルの巣で生まれ、母さんアヒルに他の子供達と同じ愛情で育てられたので、すっかり自分も「ちょっと姿の違うアヒル」、くらいに思ってくらしていました。
ある時、他のワニ達に出会い、自分(グジグジ)がワニだといわれて、ショックをうけます。
そして、自分の家族だと思っていたアヒル達をワニの仲間の餌として誘い出せと、持ちかけられて悩みます。
最終的にグジグジは、ワニたちをやっつけるいいアイディアを思い付き、アヒルの家族を守ります。
これはグジグジが、主人公のお話だけど、本当の主人公はグジグジのお母さんではないでしょうか?
もしも、グジグジのお母さんが、あの「みにくいアヒルの子」と同様、他の子と違った態度をとって育てていたら、この物語の結末は違っていたでしょうね。 (てんぐざるさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子4歳)
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