カバの道しるべになり、ナマケモノの伝言板になり、ウサギのごはんにもなるもの---ウンチ!その謎にユーモラスにせまります。
息子の熱いリクエストに応えて読みました。うんちにまつわる興味深い知識、エピソードが満載の小学生向けノンフィクション科学絵本です。
たとえば、シロナガスクジラのうんちは、巨大なイチゴのアイスクリームのよう。ウサギやコアラは十分な栄養を摂取するために自分のウンチを食べてもう一度消化する。オスのカバはしっぽを素早く振ってうんちを撒き散らし自分が大きくて強いのだというメッセージをあたり一面に力いっぱい振りまく――などなど。これらはみんなこの絵本を読み、知ったことでした。ウンチは自然界のリサイクルということで、地球の自然、生態系保護まで幅を広げて語られます。
ゆかいなイラストと、親しみやすい語り口調、加えて知って楽しいお話が詰まった、三拍子揃った絵本。息子はこれを開くと、最初から最後まで笑顔が絶えません。『うんちしたのはだれよ』で、動物のウンチに興味を持ったら、ぜひ。少し長いので、何回かに分けて読むのもいいでしょう。 (ムースさん 40代・ママ 男の子12歳、女の子6歳)
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