これは恐竜の飼い方の本…ではありません
いわゆる「図鑑」でもありません
恐竜がでてくる物語絵本です。
かめ・金魚・ザリガニなどを飼っている兄弟が
常日頃から「もっとおおきい動物を飼わせて!」と
お父さんに頼んでいたら
なんと
<恐竜のこども>をもらってきました!
こどもたちは恐竜に「どん」と名前を付けて
町内の恐竜好きの大工さんが家を建ててくれたりと
一生懸命世話をしますが、
なんだかドンの様子が変!
すると運動不足だとわかり ハイキングにでかけるのです。
恐竜を飼うという あり得ない設定が
この絵本では当たり前のように描かれているところがいい。
しかも
兄弟だけでは大変な餌の調達や小屋づくりも
「手伝いたい」と思っている人が協力するというのもいい。
ああ〜それだったらできるかも!と思える設定だもの。
この本は1983年の初版からずっとこどもたちに愛されている本です。
藪内さんの絵が、やさしくてとても素晴らしいと思います。
恐竜好きのこどもたちには
図鑑ばかりじゃなくてこんな物語も楽しんでほしいなあと
保育園でも読んでいます。
個人的には見返しや裏表紙のドンのデッサンが大好きです。