「ことば遊び絵本じゃん」と、9歳の下の子は言い切っただけでした。「え〜、面白いのに、この良さがわからない?」残念です。
ちょっと詩的なにおいの漂う「ことば」に、うちの子は付いていけないのでしょうか?
絵は絵でとても独立していて、素敵だし、文は文で、麟太郎さんらしくてパンチがきいていて面白かったです。
なんでかな〜。と思って読んでいて、付録の「絵本のたから箱」(編集後記みたいな紙)を読んでわかりました。
この絵本は最初に絵があって、そこにインスピレーションを感じた作者が文を書いていたんです。
だから、それぞれが主張し合っているのに、独立した印象を受けたんですね〜。
私は「たまごのきみ」とやり取りしている「きいろ」のページと、ぼくのひとりごとみたいな「まっか」のページと、桃太郎になりたい「ももいろ」のページが気に入りました。
だからきっと、ことば巧みに使った遊びみたいな文章より、「人間の感傷」みたいなものがちょっとシェイクされている文章の方が好みかも。
子ども達も好き嫌いはあると思いますが、幼稚園くらいから高学年まで、楽しめる絵本ではないかと思います。