文章は少なく、絵で語る物語でした。
ある夜の、時間の経過とともに変わっていく博物館の出来事を
順を追って描かれていました。
なので、ページ数は意外と多く40ページありました。
登場する「石」や「化石」。
「虫の標本」や「動物たちのはく製」。年代物の古い「道具」たちなど、
そのどれもから、作者が深い愛情をもって描いていることが伝わってきました。
また、絵の横には、
例えば「マルティの電話1920年、フランス」という感じにコメントがついているので、とても見やすいです。
私はこの古い道具たちを紹介しているシーンと、
“じゆうな じかんは、もう おしまい”の朝日を浴びている鳥たちの後姿を描いているシーンが好きです。
この絵本を手にとったら、興味のあるページをじっくり見ることをお薦めしたいです。