絵本に出てくるルーは、今何歳なのでしょう。
4年前に亡くなったというおじいさんが、たまにしか会ったことのなかったおじいさんが、まだ抱っこされるくらいに小さかったルーの記憶の中にいました。
そのことに感動する母親に共感しました。
自分と親との記憶ではなくて、子どもと祖父の関係で語られると、自分の知らなかった親の一面に気づかされたりします。
私自身の幼少期の頃の思い出を辿ってみました。
人はそれぞれに違う視点から人をみているから、同じ人間でも思い浮かべる人間像には差異があるのでしょう。
それは面白くもあり、哀しくもあり、しみじみとその人となりを思い起こす導入です。
お墓の中にいる人たちが、記憶の中にいることの大切さを思い起こさせてくれた絵本です。