絵本ナビクイズで全ページ試し読みをさせてもらい、
これは是非8歳の息子と読まねばと
図書館で予約をして借りて来た一冊。
私たち日本人が決して忘れる事のない、
2011年3月11日の東日本大震災。
震災後、津波に呑まれた陸地の様子は
いろんなメディアでとりあげられ、知らない人がいないほどですが、
海の中の様子までは、気にとめた人は少ないのではないでしょうか?
この一冊は、津波の後の海の様子が時系列で描かれています。
作者が発見した小さな小さなダンゴウオをはじめとして、
生命のほとんどいなくなった海の中に沈んでいる人工物に
次第に生命が息づいていく様子が、
全ページカラー写真で紹介されています。
私たち人間だけでなく、
海の中の生物もまた、
流されてしまって無になった状態から、一つずつ、
頑張って生命を生み出していっている様子に、
生命のたくましさをひしひしと感じさせられる一冊です。