建築家の経験がおありの青山邦彦さんが「おかしのまち」ですって!?
もちろん、すぐさま読んでみましたとも。
表紙から、その精巧な家々にうっとりです。
ある街のお菓子屋さんでのおはなしです。
そこには、手伝い小人ブラウニーが住み着いているのですね。
ところがお菓子屋の主人は自分の仕事場を荒らされているように感じ、
ブラウニー一掃作戦に出ます。
でも、ブラウニーたちも負けてはいません。
自分たちの夢であるお菓子の家を作るのですね。
ブラウニーたちの作業の様子はとても楽しそう。
しかも、その作品は実にお見事です。
ラストは余韻が残りますが、
読者がいろいろ想像できて愉快です。
ブラウニーを調べてみると、イギリス北部に伝わる妖精だとか。
(ちなみに、ハリー・ポッターの屋敷しもべ妖精ドビーもその系譜のようで。)
茶色っぽい容姿なので、そのネーミングにも納得です。
いたずらっぽかったり、施しを嫌ったりするところなど、
伝説に忠実ですね。
ブラウニーとお菓子の家、両方楽しめますよ。