育児書の類はあまり手に取らないひねくれ者の私ですが、この本は素直に読む事が出来ました。
子育ての大先輩である上に、私が幼い頃から親しんできた「いやいやえん」や「ぐりとぐら」の作者ですから、まるで自分も「りえこせんせい」にお世話してもらった園児の1人だったかのような気がするのです。
ドロドロベタベタで汚く、自分丸出しで、にくたらしいところもあって。それでも子どもは見れば見る程かわいい存在であるという事を、愛情たっぷりに説かれています。
ダメな所だらけの母である私には耳の痛い話も多々ありましたが、それでも説教されている感じではなく、もっと力を抜いて子どもを丸ごと受け止めていこう、子どもとの貴重な時間を楽しんでいこうと思わせてくれます。
あと何年、我が子と一緒に絵本を読めるのかなと考えると、少しホロリとしてしまいました。