ヨシタケシンスケさんのユーモア哲学、なんと、死の考察です。
おじいちゃんの死後、遺品整理で出てきたノートには、
「このあとどうしちゃおう」というテーマで、死後の希望が描かれてあったのですね。
自分の死後の状態の予想などが、実に自由な発想で描かれています。
「ぼく」は、おじいちゃんの心理をも読み取りつつ、
自分も真似してみようと考えるのですね。
ラストのオチも、いつもながらのクオリティ。
子どもらしい受け止め方がとてもほほえましいですが、
しっかりと考えているところにはいたく感心しました。
さりげなく出てくるりんごは、ヨシタケ哲学の象徴でしょうか?
タブー視したくなる「死」について、ユーモアを交えてもしっかり考えさせてくれる作品です。
小学生くらいから大人まで、死と向き合うことができると思います。