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このあと どうしちゃおう」 みんなの声

このあと どうしちゃおう 作:ヨシタケシンスケ
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2016年04月22日
ISBN:9784893096173
評価スコア 4.79
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みんなの声 総数 32
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32件見つかりました

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  • 主人公の少年は亡くなったおじいちゃんの部屋で、
    おじいちゃんが死後について考えた「ノート」を発見します。
    おじいちゃんが死後に行く予定の天国は、
    それはそれは楽しそうな場所。
    でも、私たちが考える天国(=花園や楽園)とはちょっと違う。
    そこはヨシタケシンスケさん。
    想像をはるかに超えた俗っぽさ。
    そして、子どもが考えそうな低レベルな発想。
    かなりおちゃめなおじいさんです。
    自分の死後に家族にやってほしいことや、
    嫌いなあいつが行く地獄はこんなところ。
    も、予想外のおもしろさ。
    おじいちゃんは死ぬのが楽しみだったのかなと思えるほどです。

    でも、少年は、はたと気が付きます。
    死ぬのが怖くて、こんな楽しい天国を想像したのかな。
    孤独に死を迎えるおじいちゃんを想像し、
    ちょっと寂しい気持ちになります。

    そして主人公もおじいちゃんのように、
    死後のことを考えようとノートを購入しますが。
    ふと、気が付きます。死んだ後のことより、
    今したいことがたくさんあるってことに。
    死を考えることで、生を改めて考えることができる、素敵なラスト。

    死を理解できる年頃のお子さんに(小学校中学年以降でしょうか)オススメします。
    6歳の息子も楽しく読みました。
    でも、きちんと理解できていない模様。
    息子が中学年くらいになったら購入したいと思います。
    何世代もが同居していた昔と違い、
    今は子どもが死を考えることのない時代だと言われています。
    ある程度の年齢に達したら、
    時々は、死について考える機会を与えたいと思うのです。
    死を考えることは、生を考えることに等しいと思うからです。
    そして、死を考えることのできる絵本において、
    かつてこんなに笑える本はなかったと思います。
    革命的な絵本です。
    久しぶりに素敵な絵本に出会えました。

    投稿日:2016/05/16

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  • 前向きに生きられそう

    ヨシタケシンスケさんの絵本は、どれも斬新で画期的。いつも楽しみにしています。
    今回は死んでしまったおじいちゃんが書いた「自分が将来死んだらどうなりたいか、どうしてほしいか」ノートを孫の男の子が見つけるところからお話が始まります。
    ノートの中身は天国に行く時の格好とか、生まれ変わったらなりたいものなどが面白おかしく書いてあるのですが、男の子はふと、「おじいちゃんは死ぬのが寂しくて怖くてこのノートを書いたのでは?」と感じます。でもおじいちゃんの想像通りだとしたら、ちょっと安心するな、とも。
    死ぬことを思うことは、生きることを思うことだと、大人にも気づかせてくれる素敵な絵本でした。私も、「このあとどうしちゃおうノート」書いてみようかな。

    投稿日:2016/10/14

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    1
  • 考えたことなかった・・・・・・

    今まで死んだ後のことなんて考えたこともなかった私でした。この絵本に出会ってちょっと楽しく(?)想像してもいいかなって思いました。考える時間がいっぱいあるのだから、どうせノートを残すなら、やっぱり今以上に、妄想もありかな(?)って思いました。でもでも、やっぱり今の時間を精一杯楽しいことを見つけて過ごしたいと思いました。からっとした爽やかな描き方がよかったです。

    投稿日:2016/05/15

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  • 夢がある

    死んでしまったあと、どんなことしたい?どうなりたい?どうしてほしい?
    夢のような、ありえないけどワクワクしちゃうようなお祖父ちゃんのノート。
    本当、なんでこんな楽しそうなノートを書いたんでしょうね、きっと心細いからこそ書いたように思いましたけど、ユニークで素敵なお話だなと思いました。
    そして、オチにやられました(笑)

    投稿日:2016/05/04

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  • 死と生だけではなく

    いきなりおじいちゃんが死んじゃった話から始まって面喰った母です…子供は動じずに聞いてました。
    死後の世界の妄想がひとしきり繰り広げられたあと、これを書いたおじいちゃんは死をどうとらえていたのか迷うシーンが出てきます。楽しそうなノートを残したおじいちゃんは本当に楽しみだったのか?それとも逆に怖かったのか?ひとつの出来事に対して両面から考える流れはさすがヨシタケシンスケさん、一筋縄では終わらない。
    「死」と「生」は小さい子には少し難しいかもしれません。ですが、シンプルに「色々な可能性を考えてみる」「そしてそれを掘り下げてみる」という考え方そのものを伝えるには、小さい子にも読んであげる価値がある本だなと感じました。

    投稿日:2023/12/06

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  • このあと・いきているあいだはどうしちゃおう

    前半は天国など楽しく死後について書いてありました。
    神様が、可愛かったり天国で満喫していたり楽しそうです。
    途中、地獄の描写がありました。
    地獄と言っても、自分の思っていた地獄とは違い確かに嫌だーという感じですが、あまり怖ーい雰囲気ではありません。
    地獄のお風呂にギュウギュウに詰められるの部分が子供はちょっと面白かったみたいです。
    でも、地獄は嫌だなー天国がいい!と言っていました。


    最後の方に書いてある、死ぬことについて考えていたら今、生きているうちにやりたいことがいっぱいあることに気がついた。の部分がわたしのお気に入りです。

    投稿日:2023/09/27

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  • ”死”を考える

    おじいちゃんを亡くした男の子のお話です。

    おじいちゃんの部屋で「このあとどうしちゃおう」と書かれたノートを見つけ、読み進めていくと、死んでしまったらどうしてほしいのかが書かれています。

    ”死”を考えるきっかけになりますが、決してマイナス面ばかりが描かれているわけではなく、楽しくユーモアたっぷりに描かれていて、”死”と同時に”生きる”についても考えさせられる内容でした。

    一度は子ども達に読み聞かせてあげたいオススメの一冊です☆

    投稿日:2023/03/21

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  • 生きているうちに

    死、人間や生きているものならいつかは訪れるものですが、どう捉えてよいのか悩みます。4歳息子は死を怖がるので、もっとポジティブに捉えてほしい、死のその時だけで怖い、という思いを抱かないで欲しい、と思いこの本を読みました。

    投稿日:2023/02/24

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  • 地獄の世界の描写もおもしろい

    • 風鈴草さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子1歳、女の子1歳

    さすがヨシタケシンスケの目線で書かれた絵本です。おじいちゃんの想像する楽しい天国の世界やら、クスッと笑える地獄の世界までヨシタケシンスケさんワールドといったかんじで、絵もとってもおもしろいです。ふと、現実にもどった少年の描写も良いですね。生と死が理解できるようになったらむすめたちにも積極的に読んであげたいなとおもいました。

    投稿日:2021/07/18

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  • 祖父の死後、みつかった一冊のノート。そこには自分の死について、準備するものや、死後の世界の暮し方などが書かれていた。
    孫はそのノートを読んで…

    「死」を扱った作品は、重い、悲しい、心が痛い…などの心理的な抵抗が強いので、あまり好きではない。しかし、この絵本は、現実の社会でリアルに起こりうる家族の死を扱っているのに、クスリと笑える場所がいくつもある。ペットの死や家族の死に直面することが現代の子どもたちにはどのくらい機会があるのか知らないが、自分の子ども時代はしょっちゅう近所の老人が死に、道端で車に引かれた小動物の死体を見た。高齢化した田舎で過ごした幼少期に、貴重な体験をしたのだと今は思う。

    簡単な漫画のような絵の中に、たくさん考えられたリアルな日常がちりばめられている。大人になっても遊び心を忘れない、洒脱な老人のいろんなアイデアと、厳しい現実とのコントラストが見事な一冊。祖父母のほうが子どもみたいで、子どもの方が大人びているように思われた。

    「このあとどうしちゃおう ノート」は、いわばエンディングノートの一種だ。しかし、そこには遺産相続でもめる親族の様子や、死に切れない執着心などがない。唯一、嫌いなあいつは地獄で苦しんでいる様子を想像してざまーみろ、とほくそ笑む老人の姿があるものの、それもユーモアに満ちた責め苦である。
    人間がもし、善意が8割くらいで暮せたらなら、こういう終わり方ができるのではないだろうか。
    年々、死が間近に迫ってくると感じる私たち中高年にも、心に響くものがある名作絵本だ。

    投稿日:2021/03/15

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